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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(67)3人の子どもとの関係「双子の片方は勘当した。許し難いことがあって…」

公開日: 更新日:

 作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。

  ◇  ◇  ◇

増田「ご家族といえば、映像作家をやっている息子さんとの対談も拝読しました」

加納「そうなんだ。そんなのもあったんだね」

増田「2007年に『週刊朝日』で対談されてます。もう20年近く前ですが、息子さんが、ご両親から多大な影響を受けたと話しています。典明さんご自身としては、親としてどんな存在だったと思いますか?」

加納「まともな親じゃないですよね。ろくな親じゃなかったと思う。でも『やっていいことと悪いこと、それだけは絶対に教える』っていうのは常に言ってました。『それをやったら許さんぞ』ってね。そいつの下の弟が写真家を目指していたんだけど、今もやってるのかな。あるとき、ちょっと許し難いことがあってね。仕事のミスじゃなくて……」

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