「時代に挑んだ男」加納典明(67)3人の子どもとの関係「双子の片方は勘当した。許し難いことがあって…」
作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。
◇ ◇ ◇
増田「ご家族といえば、映像作家をやっている息子さんとの対談も拝読しました」
加納「そうなんだ。そんなのもあったんだね」
増田「2007年に『週刊朝日』で対談されてます。もう20年近く前ですが、息子さんが、ご両親から多大な影響を受けたと話しています。典明さんご自身としては、親としてどんな存在だったと思いますか?」
加納「まともな親じゃないですよね。ろくな親じゃなかったと思う。でも『やっていいことと悪いこと、それだけは絶対に教える』っていうのは常に言ってました。『それをやったら許さんぞ』ってね。そいつの下の弟が写真家を目指していたんだけど、今もやってるのかな。あるとき、ちょっと許し難いことがあってね。仕事のミスじゃなくて……」


















