「かれが最後に書いた本」津野海太郎著

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「かれが最後に書いた本」津野海太郎著

 名編集者で作家でもある著者のエッセー集。

 2020年、最初に読む本は、前年に亡くなった2歳年下のドイツ文学者の池内紀さんの「ヒトラーの時代」に決めた。この本を選んだのは、彼の息子が老いた父親について記した文章を目にしたからでもあった。そこには「自らの衰弱の時間と死の予感に」心底おののく姿が記されていた。老いによる衰弱の進行を容赦なく裏付けるかのように「ヒトラーの時代」の記述には、少なからぬ間違いがあることが指摘されており、池内さんは死の直前まで可能な限り訂正をしていたという。(表題作)

 そのほか、若き日の樹木希林(当時は悠木千帆)や鶴見俊輔ら、同時代を生きたそうそうたる人物たちとの思い出と彼らにまつわる書物についてつづる交遊&読書録。 (新潮社 781円)


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