「時代に挑んだ男」加納典明(67)3人の子どもとの関係「双子の片方は勘当した。許し難いことがあって…」
同じ写真家の道を歩んだが…
増田「でも、当時は忙しくてほとんど家にもいなかったでしょうし、いわゆる父親らしい存在ではなかったかもしれませんね。でも、会話のやりとりを見ていると、優しい口調で話してますね」
加納「上の映像作家の息子とはいい関係を保ってる。ただ、子供のころは悪いことをしたらその都度、正座させたりもしたね」
増田「下の息子さん、写真家になった息子さんですが、その方はやはり相当厳しく鍛えたんですか」
加納「俺の助手をやりたいって言われたときは、正直、ちょっと嫌だったんだよ。自分の肉親を助手にするのは気が進まなかった。でも、どうしても一緒にやりたいって言うから、その代わり『半端じゃねえぞ』って伝えた。だから、周りの助手たちよりも、はるかにシビアに接しました。さっきの勘当の話も含めて」
増田「なるほど」
加納「だけど、それに対して自分自身は何も感じなかった。ただ、ひとつの厳然たる現実として向き合って勘当した」


















