イラン戦争は人類初の「AI戦争に」…思考を超える速度の危うさを露呈
イラン戦争が開戦から1週間あまり。衝撃だったのは爆撃の規模だけでなく、その異様な速さだ。背景として指摘されるのがAIの導入である。
ウォールストリート・ジャーナルは今回の戦争について、AIが戦争を「ターボ化」していると報じた。他のメディアでも、「AI支援型戦争」「AI主導に近づく戦争」などの表現が目立ち始めている。もちろん、まだロボットが自律的に戦っているわけではない。AIが活躍するのは戦場の舞台裏だ。情報収集から作戦計画、被害評価まで幅広く使われる。
特に標的候補の抽出では、通信傍受や監視映像、センサー情報など、人間では処理しきれない膨大なデータを分析し、短時間で標的を絞り込む。最終的な攻撃判断は人間が下す。ただ問題なのは、その「判断までの時間」が急速に短くなっていることだ。
英ガーディアン紙は、「イラン戦争は、思考よりも速いAI爆撃の時代を告げる」と警告した。記事が指摘するのは「判断時間の圧縮」である。AIが高速で提示した情報を前にして、人間は急いで決めるしかなくなる。また、AIが示した分析を人間が十分疑わず受け入れてしまう「自動化バイアス」も起きやすい。


















