「時代に挑んだ男」加納典明(65)生きるってことは自己への挑戦、止まるつもりはまったくないです
作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。
◇ ◇ ◇
増田「感性のアーティストでありたい、感覚のアーティストでありたいという気持ちがやはり強いんですか」
加納「そう、観念的と言われようが本当に自分の奥底にあるやりたいものをやりたい。撮りたいものを撮りたい」
増田「写真というのはまさに自分の感性で瞬間的に時間を止めるわけですよね」
加納「うん」
増田「だから、今のこのスピードばかりでせわしくなった時代を典明さんの写真の感性で止めてほしいと僕は思いますね」
加納「そうだね。みんなに立ち止まって、もう1回考えてもらいたい。芸術とは何かとか、あるいは生きること自体を感じられるような仕事をしていきたいね」
■関連記事
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】草間彌生さん主導で乱交パーティーが繰り広げられ、俺は…
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(64) 俺に「老後」という言葉はないね、まだ自分の正体を見ていないから
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(63)過去に乗った車とバイクで「家一軒、いや、マンションは建てられた」
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(62)乗った車は50台以上、「1台目は親父が借金して仕送りしてくれた金で…」
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(61)「常に時代の最先端を行きたい。そこに年齢は関係ない」
- 【「時代に挑んだ男」加納典明】(60)「一番使ったカメラは…。そのとき、『こいつ』と棚から掴んだものが一番なんだよ」


















