著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

弱った獲物を仕留める投資の世界は「弱肉強食」だと知れ!

公開日: 更新日:

「店員がバックヤードを往復し始めた」

 それは、平穏なスーパーが血のにおい漂うサバンナへと変貌する合図である。

「物価高」という渇きに苦しむなかで、家計を預かる主婦たちはもはやただの消費者ではない。彼女たちは、「値引き肉」という獲物を狙う「孤高のハンター」なのである。

 スーパーにとって、売れ残りは「死」を意味する。獲物が腐敗して骨になる前に、彼らは「値引き」という名の血を流し、肉を差し出す。

 1割引きという傷を負い、2割引きで足を引きずる。最後は「半額シール」を貼って、力尽きるのだ。

 もしバックヤードに次なる獲物を積んだトラックが到着すれば、それは「縄張り争い」の激化を意味する。新たな群れを受け入れるために、古い個体は物理的に排除される。この生態系サイクルを、百戦錬磨の雌ライオンたちは決して見逃さない。

 投資の世界というジャングルも、全く同じ「摂理」が働いている。中東で戦火が広がり、ホルムズ海峡という生命線が断たれた瞬間、市場はパニックに陥った。

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