「時代に挑んだ男」加納典明(66)100歳までに絵画でもトップに。「そこまでやらないと気が済まない」
作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。
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増田「ご両親についてはお聞きしましたが、ご兄妹とはどのような関係だったんでしょうか」
加納「兄貴は俺の3歳上でね、リーマンやってた。名鉄百貨店。ほんとうに実直な人でね」
増田「ある意味で典明さんとは正反対の人生を歩まれた」
加納「そう。でも俺はすごく尊敬してる」
増田「妹さんはたしか2人いらっしゃると」
加納「うん。上の妹はおふくろの血引いて頑張り屋。店も名古屋で5軒くらいやってたこともあるし、小料理屋とクラブとイタリアン。今でも自分の娘に任せたり、譲り出してる。根性入ってていい子ですよ。俺も随分助けられた」
増田「助けられたとは仕事でですか?」


















