著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

「ニッポンの社長」磨き抜かれた発想力だけで見る者の心臓を射抜くような鋭さ

公開日: 更新日:

 昨年7月に日本テレビ系で放送されたお笑いコンテスト「ダブルインパクト 漫才&コント二刀流№1決定戦」は、漫才とコントの両方で競い合うという点で画期的なものだった。

 漫才とコントは似て非なるものであり、両方を高いレベルでこなせる芸人は少ない。「ダブルインパクト」は、そんなお笑い界の「超ハイスペック人材」を発掘するための新機軸のお笑いコンテストだった。

 そこで見事に優勝を果たしたのが、辻皓平(写真左)とケツ(同右)の2人から成るお笑いコンビ・ニッポンの社長である。ほかの賞レースでも優秀な成績を残してきた彼らが、ついにビッグタイトルをつかんだ。

 ニッポンの社長は「媚びない笑い」を売りにしている。観客を笑わせるという結果にこだわらず、自分たちが面白いと思うことをやるのを優先している。

 2人とも話し方がハキハキしているわけでもないし、演技力で惹きつけるタイプでもない。そんな彼らのネタは、磨き抜かれた発想力だけで見る者の心臓を射抜くような鋭さがある。一見すると無造作で荒々しい感じがするのだが、そのパンクロック的な世界観に唯一無二の魅力がある。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒