水嶋カンナに聞く アングラ演劇のNY公演を成功させた敏腕プロデューサー&看板女優
人気劇団「新宿梁山泊」の看板女優で、演劇ユニット「プロジェクト・ニクス」のプロデューサーでもある水嶋カンナ。2月6日から第29回公演「宝島」(作=寺山修司)が上演されるので意気込みを聞いた。
──2006年の旗揚げから寺山修司作品を中心に上演していますが。
「イラストレーターの宇野亞喜良さんが手がけた舞台をお手伝いしたのがきっかけなんです。宇野さんは寺山さんの劇団『演劇実験室・天井桟敷』のポスターを描いたり、『フォア・レディース・シリーズ』という10代向けの詩と絵の本を共著するなど、寺山さんとは昵懇の間柄ですし、ニクスの旗揚げも後押ししてくれました」
──出演者が全員女性だったり、娯楽性も高く、寺山の実験劇とは切り口が違いますが。
「両親が前進座という伝統ある歌舞伎劇団の劇団員だったので、私は劇団の共同住宅で生まれ育ったんです。周りは歌舞伎や新劇ですから、いわゆるアングラ劇は見たことがなくて、劇団研究生を卒業する頃にたまたま母が見せてくれた新宿梁山泊の唐十郎作品『少女都市からの呼び声』のビデオにカルチャーショックを受けました。それが60年代アングラ演劇との出合いです」
──スタートが違う?
「『少女詩集』や『フォア・レディース』から寺山ワールドに入りましたから。天井桟敷後期の実験劇はハードルが高いこともあって、『星の王子さま』や『人魚姫』など初期の作品が私にはしっくりくるので宝塚風に“美女劇”と名づけて上演することにしました」


















