著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

演劇界の同志であり盟友である渡辺えり氏の前代未聞・前人未踏の挑戦に参加

公開日: 更新日:

 皆さま、新年おめでとうございます。今年は私も70歳になる年。「数えで」なんて最近あまり言わなくなったが、古希が間近に迫っている。

 私の祖父が72歳で亡くなった。そりゃあもう立派なおじいちゃんだった。私の茶色いクレヨンをチョコと間違え食べたりしてた。その境地に私も至れるのだろうか。

 そして私と同い年で、演劇界の同志であり盟友である渡辺えり氏が一足先に古希となり、今日8日初日で下北沢本多劇場で渡辺えり古希公演の幕を開ける(稽古場最後の日の5日が、くしくも誕生日であった)。そして私も出演させていただいている。

 過去に上演された「鯨よ!私の手に乗れ」と「りぼん」の2本立て公演。黒島結菜室井滋、木野花、宇梶剛士、シルビア・グラブら10人以上のメインキャストに加え、30人近い若手俳優、総勢40人で挑む。

 テーマはどちらも世界平和とフェミニズム。えりさんの永遠のテーマだ。昨今戦争をテーマにした演劇を若手劇団がよく上演しているが、どれも、どストレートな芝居が多い。昔からそれらをファンタジーとして紡いできた劇作家が渡辺えりであり、それは唐十郎氏から続くアングラ演劇の系譜だ。

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