紀州のドンファン事件 被告の元妻は2審も無罪が有力で…国の補償は?
資産家の遺産額について田辺市側も、現在は15億円程度と認めているようだが、無罪となった須藤被告が登場してくると、たとえ遺言が有効だとしても、妻の遺留分として2分の1が請求できる(兄弟姉妹に遺留分は認められていない)。つまり、須藤被告は7億5000万円ほどが手に入るというわけだ。
一方、控訴審で無罪となれば、検察側も上告して最高裁で……とはいきにくい。いろいろ言い分はあるだろうが、直接証拠を集められなかったせいだ。
判決が確定すれば「一事不再理」で再び裁判にかけることはできず、巨額の遺産を巡ってまた須藤被告が注目されるはず。須藤被告は別の詐欺事件で24年9月に懲役3年6月の判決が下っていたが、判決が出るまでに勾留されていた未決勾留日数が860日あり、その分が差し引かれてすでに出所している。一部報道機関がさっそく取材に動いているようだが、長期の勾留も含めて検察への不満はどうか。
刑事補償法では、勾留中に得られたはずの財産、精神上の苦痛に応じて1日1000~1万2500円の補償を求めることができる。須藤被告は詐欺罪で有罪になってはいるが、気持ちとしては国を訴えたいのではないか。




















