ド派手なのにAIに「人」認識されない! ドイツ人デザイナー制作の「デジタル迷彩」アロハ
派手なアロハシャツを着た男性が映っている写真を見ていただきたい。オープンソースの物体検出システム「YOLO」の映像のひとコマだが、男性の周囲の歩行者が「person(人)」として認識されているが、男性はされていない。
なぜか?
男性が着ているアロハは、AIによる物体検出で「人」として認識されにくくなる「デジタル迷彩」だからだ。ドイツのデザイナー、サイモン・ベッカートさんが制作した。
ピンクやオレンジ、緑などを使った一見すると奇抜な抽象模様だが、狙いはAIによる「人」の検出をかく乱すること。AIの画像認識システムは、人間そのものを理解しているのではなく、大量の画像から輪郭やコントラスト、頭と肩の形、手足と胴体の比率など、「人」に共通する視覚的特徴を学習している。
そこでベッカートさんは、こうした特徴をAIが捉えにくくなるよう模様を設計した。興味深いのはパターンの制作にもAIを利用したことだ。
候補となる模様を物体検出システムに認識させ、着用者を「人」と判定する確信度を測定。結果をもとに模様を修正して再び検出させる作業を繰り返し、AIの検出精度を低下させていった。

















