9.11から25年…視聴者が生中継でショッキングな映像を目にしました。テレビ報道に与えた影響は?
もう25年ですよね。僕もあのショッキングな映像を報道ステーションで見て、これまでに無かった衝撃をうけました。そして現地応援のためパリとカナダを経由してニューヨークに入り長期取材しました。息子がちょうど生まれた直後だったこともあり、忘れられない特別な事件です。
思えば「非常に多くの人がお亡くなりになる瞬間を世界中が同時に目撃すること」の始まりとなったような映像だった気がします。21世紀はそうやって始まり、東日本大震災の津波の映像や、数々の戦争の映像など、こういった目撃映像を世界中が目にしながら時が経ち、つい最近も地球温暖化によるネパールの大洪水の映像で、世界中が大量の人の死を目撃しつつも無力であるという、悲しい状況を共有しているのかもしれません。
そういった意味で明らかにテレビ報道が扱う映像は21世紀に大きく変わりました。ネットやSNSにより即時性や拡散力が爆発的に増えて、スマホの普及によって高性能カメラの台数が爆発的に増えて、目撃できる事件の数はどんどん多くなってます。
911直後に現地でいろいろな犠牲者遺族の姿を見させてもらいました。WTCに支社があった日本企業の方々の遺族の悲嘆に暮れる姿は今でも忘れられません。留守番電話に犠牲者からの最後のメッセージが残された遺族の人たちのそれからの1年の生活ぶりを取材させてもらったことは、自分のその後の人生にも大きく影響するような思い出深い仕事で、「人間はどんな悲劇に直面しても強く立ち直っていくのだな」と深く感じ入りました。


















