「Tシャツが乾くまで」主人公の夫・充の失踪癖はどうすれば良かった? 専門家に聞く“愛してるから逃げる”心理
注目のドラマ「Tシャツが乾くまで」(TBS系)が最終回を迎える。2組の夫婦を軸に描く本作だが、咲子(蒼井優)の夫・充(松山ケンイチ)の行動に当初から非難が巻き起こっていた。
1年間、妻のもとから姿を消した充に対し、SNSには《ひどいクズ》《あまりに自分勝手》という怒りの声が並んだ。第7話では充の過去が明かされ、これまでも2~3年ごとに仕事や恋人などから逃避したくなる「人間関係リセット症候群、もしくは失踪癖」であることを打ち明けた。
誰にでも逃げたくなる瞬間はあるが、《さすがに理解できない》という人が大多数だろう。その心理を大阪カウンセリングセンターbellflower代表・町田奈穂氏に聞いた。
■「愛しているからこそ逃げてしまう」という心理
町田氏は「強いストレスや対人関係の負担を感じた際に人間関係を断ったり、その環境から離れたりする方は実際にいます」という。ただし、充が説明していた「人間関係リセット症候群や失踪癖」は、どちらも正式な医学用語ではない。
「ドラマの描写だけから診断することはできませんが、心理学でいう“回避的な愛着傾向”と重なる部分はあるかもしれません。人との親密さに安心を感じる人がいる一方で、親しくなるほど不安や負担を感じ、距離を取りたくなる人も存在します」
表れ方は人それぞれだが、充のケースはどう見るか。
「愛しているからこそ逃げてしまう、というケース。多くの人にとって親密な関係は安心につながりますが、人によっては、相手が大切になるほど『嫌われたらどうしよう』『失ったらどうしよう』という不安も大きくなることがあります。その苦しさから自分を守るために、先に距離を取るという行動につながる場合がある」
その背景にはさまざまな要因があるという。充のように、幼少期の経験だけで成人後の行動が決まるケースがすべてではないが…と前置きしつつ、解説する。

















