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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「狂気と愛嬌」を併せ持つ男 霜降り明星・粗品が歩む新たな王道

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「俺、これがやりたかったんよ。これやりにお笑い界に入ってたから、なあ? これやりたいヤツばっかりやと思うねん。でも、これやれるヤツおらんねん」「これやったったんデカいな」(「粗品 Official Channel」2026年5月7日)と粗品は収録直後に高揚して語っていた。まさに、粗品を一段上のステージに押し上げたに違いない。

 このオンエアの2日後、粗品は“新生ダチョウ倶楽部”として「ダチョウ倶楽部40周年感謝祭」の舞台に立っていた。その発端は「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で22年以来、毎年放送されている企画「ダチョウ倶楽部を考えよう」。その昨年8月放送回の中で、なぜか芸風真逆な上島竜兵の“後継者”に指名されてしまったのだ。

 笑福亭鶴瓶片岡鶴太郎爆笑問題出川哲朗有吉弘行劇団ひとり野呂佳代といったダチョウ倶楽部と関係の深いスターたちが集結する中、粗品は「オレ、ダチョウ倶楽部、関係ないって! 最近調子いいんですよ、お笑い! 絶好調やねん!」とツッコミつつも、ダチョウ倶楽部の“新ネタ”に参加。ついには、ライブMCの有吉らに散々イジられながら熱湯風呂に入ったりもした。

 中田カウスは粗品を「狂気と愛嬌」を併せ持っている、と絶賛している(オリコン「ORICON NEWS」26年5月18日)。ルールを生み出し“独裁者”のように場をつかさどることもできれば、イジられることもいとわないから強い。粗品は新たな王道を歩み始めている。

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