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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「何者か」じゃなく ロングコートダディ兎が「俺自身」でいたいと思えるようになったワケ

公開日: 更新日:

「お金に対する考え方が違うなって(笑)」
(兎/TBS系「サンデー・ジャポン」10月12日放送)

  ◇  ◇  ◇

 10月11日に生放送された「キングオブコント」(TBS系)で、ついに念願の優勝を果たしたロングコートダディ。翌日は恒例の「サンデー・ジャポン」にそのまま生出演。自民党公明党が連立を解消した話題から、かつてコンビを解消した過去があることを振られると、ネタ作り担当の堂前透(写真左)は「一方的に離脱を告げられて」と高市早苗総裁の言葉を借りて笑わすと、相方の兎(同右)もそれを受け、解散理由を公明党の主張に合わせて当意即妙にボケた。それが今週の言葉だ。

 もちろん、実際の解散理由は違う。そもそも2人が出会ったのは、吉本の養成所NSC大阪校だった。兎は学生時代、周りに流されやすい性格で、美容師になりたいという友人と共に、特になりたいわけではないにもかかわらず美容専門学校に入学。だが、わずか2カ月ほどで自主退学してしまう。自堕落な生活をしているのを見かねた姉から「中学の頃は芸人になりたいって言ってたやん」と言われて、NSCに入学した(キャリアデザインセンター「Woman type」2025年3月3日)。

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