著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

萩本欽一〈22〉伝説のコント「机」はたった10人の客から始まった「幕前、お金要らないからって」

公開日: 更新日:

 作家増田俊也氏による連載、各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。待望の第2弾は、「視聴率100%男」として昭和のテレビ界を席巻したコメディアンの萩本欽一氏です。

  ◇  ◇  ◇

増田「熱海の温泉街へ流れて、そこで湯に漬かりながら東京でのさまざまな疲れをとっていた」

萩本「そうです」

増田「そこで『机』という一人コントを思いついたんですね」

萩本「そう。半年ぐらいで『机』を思いついたんです。『よし。このネタ持って浅草に戻ろう』と思って帰ったの」

※机のコント:机の前で演説をする講師役の坂上二郎とそれにちょっかいを出しまくって邪魔をする書生役の萩本欽一がツッコミとボケを繰り返すコント。のちに役を入れ替え、体当たりあり、跳び蹴りあり、2人が舞台上を所狭しと走り回ってやり合う姿が大爆笑を生んだ。最後は演説をする萩本欽一の机の脚を坂上二郎がのこぎりでどんどんと切っていき、駅弁売り状態となってしまう。

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