Z世代に広がる「フレネミー」はあなたの隣にも…敵か味方か分からない"友達"の恐怖
「フレネミー」という言葉をご存知だろうか。フレンド(友人)とエネミー(敵)を組み合わせた造語で、近年Z世代の間で広がりを見せている。友人のように振る舞いながら、相手を傷つけたり、不利益をもたらしたりする存在のことだ。
フレネミーは2015年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされている言葉で、Z世代特有のものではない。職場や友人関係など、あらゆる場所で起こりうる問題だ。その恐ろしさを大阪カウンセリングセンターbellflower代表・町田奈穂氏に聞いた。
■「あなたのため」に隠された心理
この現象は、心理学における「カバートアグレッション」という概念に近いという。
「“隠された攻撃”を意味し、『あなたのため』と言いながら、自分の利益のために相手を支配するような行動を指します。親子関係においてもよく見られ、いわゆる“毒親”と子どもの関係に似ています」(町田奈穂氏、以下同)
通常であれば、友人や子どもの幸せを願うもの。しかし、フレネミーと化してしまう側の心理とはどういうものなのか。
「多くの場合は無意識に行っており、その根底にあるのは『この輪から外されてしまうんじゃないか』という不安です。味方作りの手段として取られることが多い。例えばあなたが他の人と仲良くしているのを見て、自分との関係が不安になる。そこであなたに『悪口を言われてた』と伝える。それによりあなたを傷つけ、自分との仲を強固にする。本人はあくまで親切心のつもりなのです」
フレネミーが心を揺さぶるのはこの点にある。
「味方だと安心できる瞬間もあれば、攻撃を受けていると感じる瞬間もある。この2つが同居しているため、味方なのか敵なのかという不安や恐怖感が煽られてしまうのです」


















