千葉に豪雨もたらした「モンスーンジャイア」の脅威…“逆走”台風15号が伏線、背景にやはり温暖化
被害は甚大だ。13日から千葉県で降った記録的な大雨について、気象庁は14日「令和8年8月千葉豪雨」との名称を定めた。避難指示は一時40万人を超え、成田空港では足止めされた約7000人が一夜を明かした。各地で冠水の被害が見られ、死者は14日までに、水没した車内に閉じ込められるなどで、計8人に上っている。
降水量も尋常ではなかった。千葉市中央区での13日夜の1時間降水量は115ミリで、平年8月1カ月分とほぼ同じ量だ。また、佐倉市では3時間で189.5ミリも降り、同地点の観測史上最大を記録した。気象庁が「過去に例のない大雨」と表現するのもうなずける。
なぜ、これほどの大雨が降ったのか。三重大大学院教授の立花義裕氏(気象学)は「日本の東から西へ“逆走”した11日の台風15号が、伏線となっている」と、こう続ける。
「台風15号が異例のコースをたどった背景には、3つのプレーヤーが存在します。まず、日本の南側に居座っている寒冷渦という低気圧(反時計回り)です。さらに、その北側には高気圧(時計回り)が居座っており、この2つが南側の台風を西へ引っ張りこみました。また、そのさらに南側には、モンスーンジャイアという、巨大な反時計回りの風の循環(渦)が発生している。この縁を台風がたどり、先ほどの北の高気圧と南の低気圧の間を抜けていったのです。実は、今回の豪雨も構図は同じです。台風が引き連れてきた湿った空気はモンスーンジャイアの縁をなぞり、台風15号と同じルートで関東地方に送り出され、千葉に大雨をもたらしたのです」
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