令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる
今回の新作には、これまでにない注目ポイントがある。
ひとつは、金田一耕助のキャラクター。金田一といえば、「犬神家の一族」などの市川崑監督のシリーズの石坂浩二、70年代のドラマ「横溝正史シリーズ」の古谷一行をはじめ、よれよれの着物と袴というスタイルも多いが、今回は現代のため、史上もっとも体格がいい(?)金田一の松也はコートに帽子で登場。その性格は、所持金なしでバスに乗車し、初対面の辰弥をあてにしたりする。やたら人懐こく、調子がいい。ユニークな金田一と、捜査に乗り出してくる岡山県警の磯川警部(小籔千豊)と部下(中村莟玉)とのやりとりも見ものだ。
もうひとつは、清水崇監督の演出。清水監督は「呪怨」シリーズや「犬鳴村」などJホラーの名手として知られる。特報映像では「ようこそ、最高の悪夢へ」というコピーとともに滝藤が、忌まわしい事件を起こした田治見要蔵の衝撃的な姿を見せている。そこに秘密を握る双子の老婆の高島、恐ろしい呪いのもとになる事件に関わる高嶋政伸、渋川清彦らも加わり、怨念の物語はずっしりと重くなっていく。
最新の映像技術とともに、鍾乳洞の暗さと湿気、随所に出てくる「面」の醸し出す怖さもある。犯人はなぜ、この事件を起こしたのか。たたりに幕引きはできるのか。過去作のファンも驚かす令和版「八つ墓村」の決着を見届けたい。
(ペリー荻野/時代劇研究家)


















