クレイジーケンバンド横山剣さん「五木寛之さんからいただいた歌詞は、すぐにメロディーが思い浮かびました」

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五木さんも曲と歌唱を喜んでくださって、すごくうれしかった

 ──そんな中の一曲に五木寛之さん作詞の「口笛を吹きながら夜を行け」があります。

「五木さんの歌詞に曲を付けることは、最初はすごくプレッシャーがありました。だけどいただいた歌詞は、すでにリズムになっていて、すぐにメロディーが思い浮かびましたね。マイナー調の暗いメロディーなんですが、力強く、どこか明るい。短調の曲を明るく力強くやりたいって、五木さんからお話もあったんですが、そうだなと思って」

 ──「タイガー&ドラゴン」を思い出しました。

「ズドン、ズドンとくる感じですね。でも、時代は先が見えない暗い夜だけど、それを深刻に捉えるばかりじゃなく、口笛を吹いて、おどけたステップを踏みながらやり過ごそう、と。粋な感じがしましたね。五木さんも曲と歌唱を喜んでくださって、すごくうれしかったです」

 ──そもそも異色のふたりを引き合わせたのは「車」だったとか。

「もともと、五木さんの『雨の日には車をみがいて』が大好きで。徳大寺有恒さんと生前、何度かお会いした時にも、よく五木さんの車の話を聞いていました。人気車でなくとも自分の思い入れの強い車が好きというスタンスが似ていて。『シムカ』とかね。お会いしてみると、まさにお互い“車フェチ”で一気に意気投合したんです」 =後編につづく

(聞き手=平川隆一/日刊ゲンダイ)

  ◇  ◇  ◇

▽クレイジーケンバンド26thアルバム「何?」(ユニバーサルミュージック) 「アッと驚く為五郎」「口笛を吹きながら夜を行け」以外にも、連続時代劇「心配無用ノ介 天下御免」(BS-TBS)のエンディングテーマ「心配無用節-無添加-」や、宮藤官九郎作詞の「狂い咲きセカンド・バージン・ロード」などなど、名曲揃いの豪華絢爛必聴版。ジャケットにも「何?」と思わせるギミックが盛り込まれている。

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