「新・消費論」林凌著│消費という概念の謎に迫る
「新・消費論」林凌著
「コト消費」や「体験消費」など、「○○消費」という言葉が、さまざまな場面で消費の最先端を示す動向として語られる。消費という言葉は、何らかの社会変容や世界の構造を示すための分析概念として多用されているが、私たちは「消費」を介してある物事を説明した気になっていることで、その現象に対するより良い理解を失っている可能性があると著者は指摘する。
なぜ私たちは、消費というこの曖昧な概念に頼らないと社会を説明できないのか。1980年代半ば、「モノ消費からコト消費へ」のスローガンと共に広まったコト消費をはじめ、経済学的な「消費」とはかけ離れながらも使われ続ける「性的消費」、「推し活」と同義語となりつつある「応援消費」など、世の中に出回るさまざまな消費のありようを分析し、消費という概念の謎に迫る論考。 (中央公論新社 990円)


















