(7)多汗症の「注射治療」は塗り薬や飲み薬の効果を上回る
多汗症に対する注射治療は、外用薬や内服薬よりも強い効果が期待できます。代表的なものは腋窩に対する「A型ボツリヌス毒素注射」です。ボツリヌス菌から作られた成分を注射します。それによって、汗腺を刺激する神経伝達物質「アセチルコリン」の放出が抑えられ、発汗が減ります。日常的に強い支障をきたしている重度の腋窩多汗症に対して保険適用されます。
片側の脇に50単位ずつ、10~15カ所ほどに皮内注射します。皮膚が小さく膨らむような浅い注射ですが、麻酔なしで施術するとかなり痛いです。
当院の場合、注射時の苦痛を軽減するために、治療前にリドカインとプリロカインを含む表面麻酔クリームを塗り、十分に麻酔を効かせてから注射しています。どこのクリニックでも行っているわけではないので、痛みに弱い方は、麻酔クリームなどを使った処置をしているかどうかを、事前に確認した方がいいかもしれません。効果の持続時間は個人差があり、おおむね半年程度がひとつの目安。効果が弱くなれば再度の注射を受けることになります。その場合は少なくとも16週間以上空ける必要があります。治療に要する時間は約30分。費用は3割負担で約2万円です。


















