(48)時には地元酒を
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9月の初旬は九州・佐賀へ旅をした。朝の飛行機で福岡に入り、迎えの車で佐賀へ入ると、ちょうど昼どき。鳥栖駅のホームにあるうどん屋の客になった。気温が35℃を超える暑さの中で、熱々のうどんを啜ると、汗が滝のように流れ、疲弊したが、それはそれでよかった。夕刻からの酒がうまくなったからだ。
18時ごろ飲み始めて、2軒目で腰を上げたときには日付をまたいでいた。翌日もまた、日付が変わるころになってスナックに入った。70代もそろそろ終盤という年ごろのママは、底抜けに明るい人で、苦労した昔話を楽しく聞かせ、愛燦燦を熱唱してくれた。私は、同行のデザイナーと、フォークデュオ「風」の歌を5曲も6曲も歌って飽きなかった。何年かに一度、こういう夜がある。
3日間の予定を終えて帰京すると疲れが出た。こういうとき、もう歳だから、いい加減にしなければと思うが、家へ帰ったなら帰ったなりに、近所で飲みたい気持ちも芽生えてくる。ご近所酒場への旅情が生まれるのかもしれない。
















