「反アート入門」椹木野衣著
「反アート入門」椹木野衣著
巷に氾濫する「アート」は、そもそも何なのか。美術評論家の著者は、アートはその見方を知らなければ、絶対に分からない代物だという。だから今、私たちがアートというとき、それはルールを知らずに野球を見るのに近い状態だそうだ。
美術館などで美術作品を見るとき、それらは18~19世紀にかけて作り出された考え方に基づいて展示・収集されている。かつて美術といえば、神に捧げられたもので、神により近いとされた王や貴族が自分たちのためだけに収集したものが美術だった。しかし、フランス革命によって王や貴族に代わって社会の前面に躍り出た市民は、そうした富の秘匿を否定し、その秘密コレクションを広く公開。そんな近代美術の始まりから、アートとは何かを解き明かしていく入門テキスト。 (筑摩書房 1320円)


















