「限りなく透明に近いブルー」作家・村上龍さん、74歳で死去 日刊ゲンダイに説いた「55歳からの生き方」
村上さんにまつわるエピソードを、長年親交のあった出版関係者が語る。
「龍さんは家庭を絶対に表に出さなかった。奥さまはエレクトーン奏者で、デビュー直後の76年に結婚。息子さんも1人いるが、メディアには一切出さない。自宅ではキューバ音楽を大音量でかけ、執筆は手書きにこだわっていた。締め切りは絶対守る。“小説はビジネスだ”が口癖でした」。
東京・福生でのヒッピー生活を題材にしたデビュー作の裏側では、「実際にドラッグや乱交の現場に身を置いたが、自分は冷静な観察者だった。あそこから抜け出した瞬間に作家になった」と本人が酒の席で漏らしたことがあるという。
ベストセラーを連発した人気作家だけに、著作権収入も相当な額だろう。自宅も東京近郊の一等地に構えていた。
「ただ遺言で“家族に負担をかけないよう、すべてシンプルに”と記されていたそうです。相続問題などで話題になることもなさそうです」(同前)
時代のトップランナーとして疾走し続けた男がまた一人逝ってしまった。


















