40〜50代を襲う秋の蓄積疲労…自律神経をケアする「アーモンドミルク」習慣とは? ~筋野恵介医師に聞く
今年も厳しい暑さの夏がようやく終わりを告げ、1年の中でも最も過ごしやすい季節がやって来た。
しかし、毎年この時期ともなると「体がだるい」「疲れが抜けない」「頭痛がする」「お腹が痛い」「熟睡できない」などさまざまな体調不良を訴える人が増えてくる。
そこで、こうした不快な症状を解消し、元気な毎日を取り戻すためにはどうしたらいいのかを探ってみることにした。
季節の変わり目に襲う「寒暖差疲労」と自律神経の乱れ
「季節の変わり目でもある今の時期は昼間と夜間の気温差が激しくなり、それが自律神経の乱れを招いてさまざまな弊害を引き起こしてしまうのです。それと、今年は特にその傾向が強いのですが、この時期は台風に見舞われることも多く、気圧の変動によっても体調が悪くなることが珍しくありません。いずれにしても、いつも以上に体調の管理をしっかりしなくてはいけない厄介な時期ではありますね」と語るのは、のぞみクリニック(品川区)院長で感染症科医の筋野恵介先生。
医師として勤務をする傍ら、米国認定の戦闘外傷救護医の資格を持っていることからボディーガードとしても従事、毎日のトレーニングを欠かさないというアクティブな先生だ。
コロナ禍の際にはJMAT(日本医師会災害医療チーム)の一員としてダイヤモンド・プリンセス号で治療に当たったという経験を持つ先生でもある。
なぜ「ビタミンE」が自律神経のコンディション管理に有効なのか
自律神経は呼吸や血圧、体温、消化、代謝など人間が生きていく上で欠かせない生命活動を自分の意志とは関係なく常に働き続けている神経だ。
カラダ全体に隈なく張り巡らされているため、その調子が悪くなるとさまざまな体調不調が生じてくるというのも納得できるだろう。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」がある。交感神経は主にカラダの活動を促す働きが、一方、副交感神経には休息を促す働きが認められており、それぞれが適正に働くことで体調のバランスを整えてくれるのだ。
そんな自律神経にとって見逃せない、有益なものがある。それが「ビタミンE」だ。
抗酸化作用に注目! 現役医師も実践するアーモンドミルクの魅力
ビタミンEの重要性を筋野先生は、「人間にとってビタミンEは強い抗酸化作用で細胞を守ってくれる、生きていく上で必要な栄養素。カラダが疲れたりストレスが溜まったりして酸化ストレスが高まると、体内のビタミンEが減少することがあります」
「ビタミンEの不足が続くと、カラダの休息を促してくれる副交感神経がきちんと働く環境を保ちにくくなり、カラダの疲れを加速させることにもつながってしまうのです。ですから、日頃からビタミンEを含む食品を積極的に摂るようにすることは疲れにくいカラダづくりにつながるという意味でとても大切です」と解説する。
ビタミンEは植物性食品(ホウレンソウ、カボチャなどの緑黄色野菜やナッツなど)や動物性食品(イワシ、サバなどの魚類)に多く含まれているが、最近特に注目されているのが筋野先生も飲んでいるという「アーモンドミルク」だ。
低カロリーで栄養満点!手軽に続けられる「飲む補食」
アーモンドミルクは水に浸したアーモンドを細かく砕いた細片を漉した飲料。
ミルクという名称がついていること、乳白色のその見た目から「アーモンドが入った牛乳」と思っている人もいるかもしれないが、動物性飲料ではなく、アーモンドと水から成る植物性飲料だ。
健康と美容にいいと言われ、低カロリーでありながらビタミンEをはじめ食物繊維や脂質などを豊富に含むアーモンドの栄養素がまるごと摂れるヘルシーな飲料なのだ。
「アーモンドミルクは豊富な栄養素が凝縮されているにもかかわらず、いつでもどこでも手軽に摂れることが大きなポイントです。腹持ちが良くカラダのエネルギー源にもなることも見逃せませんね」(筋野先生)
男性ユーザーも急増!年々拡大するアーモンドミルク市場の背景
日本の市場にアーモンドの本場アメリカからアーモンドミルクが初めて導入されたのは今から13年前の2013年のこと。
そんなに昔のことではないものの、長期的に市場を拡大し、2025年には販売額で初年度の約20倍の325億円、販売量では同じく約28倍の7万キロリットルといずれも過去最高の数字を記録している。
これを見ても、健康・美容意識の高まりを背景に、アーモンドミルクの効果がいかに多くのユーザーに支持されているかが分かるだろう。
ちなみに、日本上陸当初、アーモンドミルクはビタミンEの肌乾燥対策やダイエットへの期待から女性を中心に消費されていたが、近年ではカラダづくりに関心のある男性へとニーズが拡大。アーモンドミルク市場の成長に拍車をかけているのが現状と言えそうだ。
効果的な摂取タイミングと量は?医師が教える習慣化のコツ
アーモンドミルクに含まれるビタミンEがカラダにいいことはよく分かった。では、いつどのくらいの量をどのような形で摂れば、より効果的なのか。筋野先生に聞いてみた。
「ある日にたくさん摂ってしばらく摂らないというのは感心しません。基本的には毎日の食事からコンスタントに摂っていただくのが理想です。ビタミンEは通常の食品から摂る範囲では、過剰摂取の心配は大きくありません。1回あたりの量は200~350ミリリットルを目安にするといいでしょう。そのまま飲んでもシリアルやバナナなどと一緒に摂ってもいいと思いますね」
筋野先生のお話から毎日の摂取を習慣にすることが大切なことは分かった。しかし、そうは言ってもなかなかできないのが人間だ。では、どうしたらいいのだろうか?
「最初から毎日ではなく、まずは週2、3日から始めて3カ月くらいかけて習慣づけするようにすればいいと思います。自分1人だとなかなか続かないことも多いので、奥さんやお子さんなど家族みんなで一緒にやっていくのもありですね」
プロテイン割や温メニューも!飲食店で広がるアーモンドミルク活用
粉末プロテインユーザーの約10%、10人に1人が「アーモンドミルク割り」を実践しているというデータがあるなど、人々の生活にアーモンドミルクが浸透し始めている中、アーモンドミルクを使ったメニューを出す飲食店が増えてきている。
日頃さまざまな競技に汗を流している学生が通う日本体育大学世田谷キャンパス内の「KARAKUSA CAFE」でも、カラダづくりを意識している学生たちのコンディショニング維持に役立つ「アーモンドミルクのプロテインシェイク」が登場。同店では今夏、暑い季節の疲労回復に最適とアーモンドミルクを使った冷やし担々麺も大人気だったという。好評を受けて、10月からは温かいアーモンドミルク担々麺に切り替えて販売。こちらも変わらず好調だという。
また、多くのコーヒー好きを魅了している中目黒の「カフェ ファソン ベース トーキョー」ではスキンケア・ボディケア・エナジーケアの3カテゴリーをテーマにした、自家焙煎のコーヒーと香ばしくまろやかなアーモンドミルクが織りなす相性抜群のコラボメニューを提案。ここでしか味わえないアーモンドミルクの新たな魅力が体験できそうだ。
肌寒い季節におすすめ!自宅で簡単に作れる「温活アレンジレシピ」
アーモンドミルクを使ったメニューは飲食店だけではない。自宅でも手軽に楽しめるのが大きなメリットだ。
●ゆず茶アーモンドミルク
〇材料(1人前)アーモンドミルク200ミリリットル・ゆず茶(ゆずジャム)大さじ2
〇作り方【鍋で温める場合】小鍋にアーモンドミルクとゆず茶を入れて軽く混ぜ、中火にかけて沸騰直前まで温める。【電子レンジの場合】耐熱用カップにアーモンドミルクとゆず茶を入れて軽く混ぜ、600ワットの電子レンジで2分30秒加熱。
●アーモンドミルク参鶏湯
○材料(1人前)鶏もも肉100グラム(小2分の1枚)・大根150グラム・しょうが(薄切り)10グラム(2~3枚)・(A)アーモンドミルク300ミリリットル・(A)鶏がらスープの素小さじ1・塩少々・糸とうがらし少々(あれば)
○作り方①鶏もも肉を一口大に切る。大根は1センチ厚のいちょう切りにする。②鍋に(A)と大根、しょうがを入れて中火にかけ、ひと煮立ちしたら鶏もも肉を加えてアクを取り、蓋をして中火~弱火で5分~8分煮る。③塩で味を調え、お好みで糸とうがらしをのせる。
出典:アーモンドミルク研究会
どちらのメニューも簡単に作ることができ、おいしく温まるこれからの季節にピッタリ。一度試してみたらどうだろうか?
毎日の生活の中でビタミンEを手軽に補給することのできるアーモンドミルクは、まさに「季節の変わり目のコンディショニングドリンク」と言ってもいい存在だ。まだ馴染みがないという人には上手に活用してもらいたいものである。

















