海外出張の時差ぼけと食事時間の関係…米国州兵対象の報告
日本からニューヨークやロンドンへ……。時差の大きい地域へ移動すると、昼間なのに眠くなり、夜になると目が冴えることがあります。いわゆる「時差ぼけ(ジェットラグ)」です。
時差ぼけの大きな原因は、自分の体内時計と到着地の時刻がずれてしまうことにあります。体内時計を現地時間に合わせるうえで、特に重要な合図が「光」です。一方、時間栄養学では「食事の時間」も注目されています。
動物では、食事を与える時刻を一定にすると、肝臓をはじめとした末梢の時計が食事時刻に合わせて動くことが知られています。そしてヒトでも、食事時刻を5時間遅らせる実験では、メラトニンなど中枢時計に関係する指標には明らかな変化が見られなかった一方、血糖の概日リズムや脂肪組織の時計遺伝子のリズムが遅れることが報告されています。
つまり、光が脳の中枢時計にとって重要な時刻情報であるのに対し、食事は身体の代謝リズムや末梢時計に時刻を伝える手がかりのひとつと考えられているのです。
では、海外旅行でも食事を利用すれば時差ぼけがすぐ治るのでしょうか。ここは少し慎重に考える必要があります。


















