(2)「血圧」が高い…命の危機と不安になる必要はない
医師や看護師から「血圧が高めですね」と言われると、「命に危険が迫っているのか?」と怖くなる人もいるでしょう。高血圧の危険性が、あまりに強調されすぎているように感じます。
結論からいうと、高血圧と診断されたからといって、即、命に危険があるわけではありません。高血圧が続くと、血管が早く傷みやすくなりますよ、という意味です。ですから、基準値を少し超えたからといって、不安になったり、「悪い生活習慣で毎日を送っているせいか」と罪の意識にとらわれたりする必要はまったくありません。
高血圧の診断基準は結構変動があります。2024年に厚労省は警告レベルの収縮期血圧=上の血圧を「160㎜Hg」とアナウンスするようになりましたが、1987年は180㎜Hg、90年は160㎜Hg、00年には140㎜Hgだったのです。そして、血圧の診断基準を下げる前後の死因と死亡率を比べてみると、心疾患はかなり増えているともいえます。高血圧の治療はどれくらい意味があるのかな、と考えさせられます。
しかも、日本高血圧学会は治療のガイドラインで、「患者さんひとりひとり、治療が必要かそうではないかは違う」とも言っているのです。


















