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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

“おニャン子クラブ”が大きな影響「カメラ小僧」が誕生した

公開日: 更新日:

 工藤静香らを輩出した“おニャン子クラブ”の出現も雑誌の世界に大きな影響を与えた。1985年、フジテレビの「夕やけニャンニャン」から生まれた現役の女子高生。今思えば、手の届きそうな身近なアイドルとして後に誕生するAKB48らアイドルグループの原型だった。

 テレビに出ている普通の高校生に夢中になった若者たちは番組終了後、河田町にあったフジテレビ前に集まり、カメラを持ち彼女たちの素顔を撮った。そして生まれたのが「生写真」。それを撮る男の子を「カメラ小僧」と呼んだ。

 やがて彼らは彼女たちの通学姿を撮ろうと各学校前にまで押し寄せた。生写真は写真誌でも特集を組むようになり、彼女たちの人気偏差値となった。

 当時の制服写真断トツ人気が広末涼子だった。

 1995年、15歳でCMデビュー。あまりの可愛さに彼女の生写真は飛び抜けた人気になり、高知から上京した広末が通っていた都内の高校は駅から学校までの通学路はカメラを持った少年たちであふれた。元カメラ小僧からこんな話を聞いた。

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