直前になって公表 福島原発「破損燃料80体」の衝撃

公開日: 更新日:

「作業員の証言として、『燃料破損は、放射能の高い核分裂生成物が、原子炉水中に漏れ出て(るため)原子炉まわりの保守点検作業時に(の)被曝が大きく、作業が困難』とあります。つまり、破損燃料は1体でも、取り扱いが難しい。それが福島第1原発では、80体もあるというワケです」(経産省担当記者)

<運び出す方法はこれから調べる!?>

 こんな重要な事実が取り出し作業の開始直前になってシレッと公表されるとは呆れた話だ。しかも、破損燃料をどうやって取り出し、運ぶかはまったく不明。原子力安全基盤機構が「輸送技術調査」の入札を公告したのは15日だ。今ごろ調査するというのだから、お粗末過ぎる。

 原子炉格納容器の設計に携わっていた元東芝技術者の後藤政志氏はこう言う。
「一般論でいえば、破損燃料は破損した箇所から放射能が漏れるため、ほかの燃料と同じ扱いはできません。当然、通常のキャスクに納めることは難しいでしょう。まずは破損の状態を確認し、場合によっては専用のキャスクが必要になるかもしれない。いずれにしても工程通りに作業を進めるのは難しいでしょう」

 燃料の取り出し作業は、政府・東電が「廃炉作業の一歩目」と位置づける重大な工程だ。ドロ縄式でやり過ごせるとは思えない。ここがつまずけば、日本は暴走を続ける原発と心中だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    丸川五輪相“ああ勘違い”空回り 妄言連発に自民からも苦言

  2. 2

    中村アンvs石原さとみ 話題の“ショートカット対決”の行方

  3. 3

    「安心安全とは?」の本紙質問に橋本組織委会長の“迷回答”

  4. 4

    小室圭さんが享受する”特権待遇”は眞子さまとの結婚後も

  5. 5

    厚労省がワクチン“死亡事例”の詳細を公表しなくなったナゼ

  6. 6

    テレ朝斎藤アナ“お泊まり愛”のお相手 TBS小林廣輝アナって

  7. 7

    台湾に激震!アストラゼネカ製ワクチン接種直後に36人死亡

  8. 8

    在台邦人「アストラゼネカ」ワクチン優先接種に戦々恐々

  9. 9

    石原さとみ「結婚」でもキャラ変できず…北川景子との明暗

  10. 10

    小池女帝「都議選惨敗データ」に真っ青…都ファ30減の衝撃

もっと見る