<ケース2>やる気はあるのに7割で手を抜く
指示されたらすぐ30分で当たりを付ける
目先の仕事に必死で、毎回締め切りギリギリ。毎日の仕事に追われると、やる気はあっても、つい手を抜いてしまうことがある。「早く取り掛かっていればもっとうまくできたのに」と思っても、後悔先に立たずだ。できることなら、思い通りにやる気を引き出したい。
小杉俊哉慶大SFC研究所上席所員もそんな経験があったという。マッキンゼーやアップルなど世界的な超優良企業でキャリアを積み重ねたエリートは、どうやって欠点を克服したのか。
「さまざまな職場で経験を積む中で『クイック・アンド・ダーティー』という考え方に出合って救われました。“早くて汚い”という直訳通り、“すぐに取り掛かれば40%くらいのデキでもよし”というのが、根本になっています。仕事を振られたら目先の仕事を中断して、まず30分くらいで当たりをつけてみましょう。そうすれば、本格的に仕事に取り掛かるときに、どのくらい調べればいいかなどの目安がつきます。やれそうだと思えば、その場でやってしまう。そうやって期限よりはるかに前に提出すれば、十分やる気を見せたことになるのです」