貧困層と共働き世帯が利用する「子ども食堂」って何だ?
生活困窮によって食事もままならない家庭が増加している。
そんな子どもたちが利用しているのが、「子ども食堂」だ。
「こども食堂安心・安全向上委員会」の調査によると、地域の子どもに無料または低価格で食事を提供する「子ども食堂」は全国に2286カ所。年間延べ100万人が利用しているという。
「子ども食堂」は12年に東京都大田区の八百屋の店主がオープンしたのを機に全国的に広がった。対象は、貧困家庭の子どもやその親、または共働きで夜に親がいない家庭の子どもたち。定期的にバランスの取れた温かい夕食を食べながら、食事の場を通して地域の人たちと交流を深めるという。
東京都には現在335カ所あり、足立区は11カ所だ。
東京都「子供の生活実態調査」(小中高=2017年3月)によると、「過去1年間に、お金が足りなくて、家族が必要とする食料を買えないことがありましたか」との問いに、小学5年生の保護者の9.7%、中学2年生の保護者の11.2%、16~17歳の保護者の9.8%が「あった」と答えている。約1割の子どもが食費もままならない環境に身を置いているのだ。