神楽坂淳
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神楽坂淳作家

「うちの旦那が甘ちゃんで」(講談社)、「金四郎の妻ですが」(祥伝社)などの著書がある。

朝寝、朝酒、朝湯…江戸時代の寒さ対策は風情があった

公開日: 更新日:

 夏が過ぎるとあっという間に寒くなる。最近は秋があまりなくてすぐ冬になってしまう印象がある。冷房の次はすぐに暖房とエアコンが稼働する率が高い。

 エアコンというのはここ数十年のもので、江戸時代にはもちろん存在もしていなかった。昔は気温が低かったから、夏はうちわでもよかったのだが、問題は冬である。

 日本は、世界的に見て暖房器具の発達が遅かった。長屋が中心で火事を恐れたせいもあって暖炉もない。

 平安時代にいたっては、貴族の家でも朝起きたら部屋の中に雪が積もっていたという記述すらある。

 長屋においては、暖房といえば火鉢であった。しかし、この火鉢というのは暖房としては非常に頼りない。手をあぶるくらいなもので、部屋全体を暖めるなどというのは不可能であった。ところが、この火鉢は、別の方法で庶民の暖房を提供したのであった。

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