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藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

オウム真理教の“残党”上祐史浩の「ひかりの輪」はいまだ反省なし?

公開日: 更新日:

 18年、麻原を含め13人の死刑が執行された。その直後「週刊新潮」が、91年ごろに教団内で起きた女性信者殺害事件の現場に上祐が立ち会っていたとスクープ。上祐がひた隠しにしてきた未発覚の事件だ。上祐は報道の数カ月前から「週刊新潮」の取材から逃げていたが、死刑執行で死人に口なしになると取材に応じ、事実を認めた。反省したはずが、まだ隠し事をしていたわけだ。

 筆者は世田谷区の教団本部(マンションの一室)を何度か取材で訪れた。部屋には額縁に入った弥勒菩薩(マイトレーヤ)の肖像画。上祐は現在、麻原から授かったホーリーネーム「マイトレーヤ」を使っていないが、信者向けにはこうしてオウムの名残を婉曲的にアピールしている。

「ひかりの輪はアレフ内で『上祐こそ尊師から最も信頼された弟子』『上祐についてくれば来世で再び尊師に会える』として集められた信者集団。いまだに麻原信仰を維持している信者もいます」(脱会者)

 ひかりの輪が入るマンションには他の住人が掲げた横断幕が。そこにはこう書かれている。

「名前を変えてもオウムはオウム」(敬称略=おわり)

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