ブラジルの7歳の少年を死に至らしめた「白い砂」正体とは?

公開日: 更新日:

 ブラジルで7歳の男の子の悲劇的な死に注目が集まっている。

 南部パラナ州イピランガに住むアーサー・エマニュエル・ビテンコート君(7)は8月3日、自宅敷地内に白い砂の山があるのに気がついた。アーサー君は無邪気にその中で転がったり遊んだり、白い砂をかぶったりした。

 両親もそれが問題だとは思わなかったようで、両手で親指を立てるポーズを取る息子の写真まで撮ったが……しばらくするとアーサー君は具合が悪くなり、すぐに地元の病院に搬送されたが、手当てのかいもなく亡くなってしまった。

 その時はだれも知らなかったが、この白い砂は、ある建設会社が勝手に投棄した石灰岩の粉じんだった。直接触れると皮膚や目に炎症を引き起こす可能性があり、吸入すると極めて危険だという。

 石灰岩の粉じんを吸い込んで中毒症状が出始めた場合は、人工呼吸または酸素吸入を受け、直ちに医師の診察を受ける必要があるが、アーサー君の家族は、息子が何で苦しんでいるのかが分からないまま、死なせてしまったのだ。

 写真は、こんな過ちが繰り返されないよう訴えるために、おじのロマルドさんがフェイスブックに投稿したアーサー君の最後の笑顔だ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明