コロナ禍明けで飼い犬が「分離不安定症」に…軽症ならフェロモン剤で治る

公開日: 更新日:

 同じような症状は、ヒトのお子さんでも見られると思います。ワンちゃんもヒトも、精神的なストレスの蓄積で問題行動につながることが多く、そのスイッチとなるストレスを排除することが根本的な解決です。

 しかし、お子さんならともかく、飼い主さんが職場の上司に「ウチのワンちゃんが寂しがっているので在宅勤務に」とは言えないでしょう。それでどうしたらいいか、と悩まれるのです。

 精神安定剤に分類される薬がよく効きますが、よく効く半面、ステロイド以上に離脱が難しく軽症には使いたくない薬でもあります。そこで当院では、フェロモン製剤を使用して、7頭ともよくなりました。

「アダプティル」という薬で、かつて販売されていたものの、販売会社が撤退。昨年10月から別の会社で再び販売されるようになりました。

■リラックス効果でストレス除去

 この薬は、母犬が出産後に子犬を落ち着かせるために発するフェロモンに類似する化合物を製剤化したもので、心因的なリラックス効果からストレス除去が期待できるのです。すべてに効くわけではありませんが、精神安定剤のように慎重投与の必要はなく、ヒトに無害なのもメリットでしょう。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲