コロナ禍明けで飼い犬が「分離不安定症」に…軽症ならフェロモン剤で治る

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 同じような症状は、ヒトのお子さんでも見られると思います。ワンちゃんもヒトも、精神的なストレスの蓄積で問題行動につながることが多く、そのスイッチとなるストレスを排除することが根本的な解決です。

 しかし、お子さんならともかく、飼い主さんが職場の上司に「ウチのワンちゃんが寂しがっているので在宅勤務に」とは言えないでしょう。それでどうしたらいいか、と悩まれるのです。

 精神安定剤に分類される薬がよく効きますが、よく効く半面、ステロイド以上に離脱が難しく軽症には使いたくない薬でもあります。そこで当院では、フェロモン製剤を使用して、7頭ともよくなりました。

「アダプティル」という薬で、かつて販売されていたものの、販売会社が撤退。昨年10月から別の会社で再び販売されるようになりました。

■リラックス効果でストレス除去

 この薬は、母犬が出産後に子犬を落ち着かせるために発するフェロモンに類似する化合物を製剤化したもので、心因的なリラックス効果からストレス除去が期待できるのです。すべてに効くわけではありませんが、精神安定剤のように慎重投与の必要はなく、ヒトに無害なのもメリットでしょう。

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