犬の「アレルギー性のかゆみ」ならステロイド剤の頓服がよく治る

公開日: 更新日:

 ステロイドは、炎症を抑えるのに効果的で、ヒトにも動物にもよく使われますが、一方で一部の人には不信感が強い薬でもあります。たとえば、ヒトでアトピー性皮膚炎を起こした方がステロイド剤の副作用がみられると、その症状から不信感を強めるでしょう。

 確かに不適切な使い方をすると、危険な副作用に困ることがありますが、適正に使えば問題はなく、症状はとてもよくなります。実際、前回、紹介した花粉症による皮膚炎やアトピーなどでは、ステロイド剤の頓服がとても有効です。

 ステロイドは、ホルモンの一つ、コルチゾールに似た物質で、連用するとホルモン過剰による内分泌疾患を誘発して、ひいては慢性肝機能障害に至ることがあります。その一方、規定量で症状が改善して使用を急にやめると、自身がコルチゾールを分泌できなくなることもあります。

 ですから、長期使用しない、改善したら少しずつ減らす、この2つが重要です。減らす場合は、まず半量、さらに症状が緩和したら4分の1にします。

 実は、規定量に対して半量、4分の1量が、頓服量です。この量だと、医原性の内分泌疾患を誘発することがなく、コルチゾールの分泌が妨げられることもありません。安全な離脱量といえ、古くはこの量が第1選択でした。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  1. 6

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  2. 7

    京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

  3. 8

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  4. 9

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  5. 10

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上