小池都知事の“エジプトの父”が政府系新聞に明かした「14歳の彼女を養女にした」の真意

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 浅川氏の目を引いたのは、04年の同紙のある記事だった。

「記事では、ハーテム氏が自ら設立したエジプト日本友好協会を通じて行った活動の1つをこう紹介しています。〈1970年に日本の首相からの要請で、当時14歳だった小池百合子という日本人の女の子を養女にしたこと〉というものです」

 驚きの内容だが、不可解な点がある。52年生まれの小池は70年当時、18歳だ。14歳の時に養女にしたのなら、66年でなければおかしい。

「年齢は合致しませんが、気になる点があります。当時の佐藤栄作首相の著書『佐藤栄作日記』によると、佐藤氏とハーテム氏は66年と70年にそれぞれ官邸で面会している。直接会ったのはその2回だけです。ハーテム氏は『アラブ世界のプロパガンダの父』と呼ばれた人物で、同紙の報道は虚実が織り交ぜてある。エジプト政府に都合の良い、ある意味での“公式記録”です。『14歳』との表現も単純ミスではなく、後世が核心を解くための鍵として埋め込んだ情報だったのかもしれません」

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