(34)無言が喜ばれたり、言葉足らずで怒られたり…お客との「会話の呼吸」は本当に難しい
長くこの仕事をつづけていても、接し方のむずかしいお客がいる。こちらが丁重に行き先、経路を尋ねても、面倒くさそうに答えるお客もいる。終始横柄な態度を崩さない。こちらを見下しているのかもしれない。そんなお客にいちいち腹を立てていたら、この商売はつづけられないから、黙ってハンドルを握るしかない。
まったく逆のお客もいる。「今日は暑いね。タクシーの中は天国だね」とか「景気はどうですか」などと会話を求めてくるお客もいる。
「自分からお客に話しかけてはいけない」が会社のルールだが、こういうお客にはそれなりに対応する。
一時期、大企業の役員を、毎朝、駒込の自宅から本社のある品川まで送る定期コースを担当したことがある。土日祝日を除いて朝7時半にその方の住むマンションのエントランスで乗せ会社まで送るのだ。いつも時間ぴったりに現れる方だった。だが、一度だけ事故による交通渋滞で遅れ、15分ほど待たせてしまったことがある。マンションに到着し、事情を話し丁重にお詫びした。
だが、咎めもしないが、返事もしない。とにかく、ドライバー相手の会話が嫌いなようで、約1年弱の期間、ほとんど話をしたことがなかった。車中では到着するまで新聞を読むのがルーティンだった。
■関連記事
-
注目の人 直撃インタビュー 相次ぐ情報漏洩…サイバー攻撃は誰が何の目的でやっているのか? セキュリティーの専門家に聞いた
-
ウイスキー初心者へ おいしい一杯に出合う方法教えます「Bar Tenderly」の宮崎オーナー「最初から氷と合わせるともったいない」
-
世界一の店も取材 ブルワリーで飲んで食べる東西4軒 「MacKenDy」(神奈川・辻堂)年間王者は200リットル級 飲んべえが集うブルーパブ
-
100歳まで元気! 先達100人の証言 森功至さん81歳「いまさら禁酒・禁煙して、1年長く生きたとしてどうなのよ、でしょ?」
-
もぎたて海外仰天ニュース 4×4×4のキューブを9秒806で! ルービックキューブを超高速で解くロボットをNZの大学生が開発


















