「なんだか忙しい」と常に感じている人に知ってほしい「時間」に対する考え方

公開日: 更新日:

2つの時間軸、「クロノス」と「カイロス」

 なんだか時間に追われている――。

 そんなふうに感じながら日々を過ごしている人は少なくないだろう。一方で、時間の概念を知り、とらえ方を変えれば、「時間に追われる」感覚は変わるかもしれない。

 今話題の読書インフルエンサーが、「世界中に存在する科学データ」や「世界中の本に教えてもらったこと」をもとに、そんな幻想でしかない「忙しさ」から抜け出すための方法を書いた『忙しさ幻想』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けする。

  ◇  ◇  ◇

 古代ギリシャの人々は「時間」というものを、現代の私たちに比べてより深く理解していたようです。彼らは時間を2つの異なる概念で捉えていました。

 それが「クロノス」と「カイロス」です。

「クロノス」とは、私たちを縛りつける「時計の時間」です。日の出、日の入り、季節の移ろい。これらの自然な流れさえも、私たちは分単位、秒単位で区切り、管理しようとしています。

「9時の会議」「15時の締切」「18時退社」

 このように時間を細かく刻み、数字で切り取ることで、私たちは知らず知らずのうちに、自分たちを「時計」という名の牢獄に閉じ込めているのです。

 一方、カイロスとは、「意味のある瞬間」を表す時間の概念です。

 例えば、人生が変わる出会いの瞬間や心に深く響く気づきの瞬間など、時計で計れる単なる「時間」ではなく、あなたの人生にとって特別な意味を持つ「とき」。

 それが、「カイロス時間」の表すところです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  3. 3

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  5. 5

    加賀まりこ「鈴さん」人気沸騰中!小泉今日子と《そっくり》の母親役でフジ月9“夢の共演”を待望する声

  1. 6

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 7

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  3. 8

    永野芽郁「文春砲第2弾」で窮地…生き残る道は“悪女への路線変更”か?

  4. 9

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  5. 10

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった