北海道美唄市 「受動喫煙防止」条例化に反対署名600超
制定されれば市町村レベルでは全国初となる北海道美唄市(人口約2万4000人)の「受動喫煙防止対策」条例化の動きに、地元から「待った」の声が上がった。
美唄市は、いま開会中の定例市議会(会期末3月20日)に受動喫煙防止の条例案を提出するため、2月下旬に素案を公表し、3月15日までパブリックコメント(パブコメ)を募集した。素案(全12条)は、公共施設は禁煙(施設内または敷地内)、民間施設は施設内禁煙か分煙とする内容(飲食店など一部は対象外)。あくまで努力義務で罰則規定はない。
条例化を急ぐ市当局の動きに、地元の岩見沢地方たばこ販売協同組合などが反対署名集めを行い、16日、同組合の田子敏夫専務理事が「条例への慎重な検討を求める署名」(616筆)を美唄市議会の内馬場克康議長に手渡した。
田子専務理事は「私どもは条例の制定に強く反対し、市民の意見を反映した慎重な検討を求めます」と要望。これに対し内馬場議長は「(条例案が提出されたら)賛成、反対双方の意見を全議員に伝え十分な審査をしたい」と回答した。