あわや激突、大量欠航…LCC優等生「ピーチ」に異常事態
あと20秒で海面激突─―。
格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」の航空機が28日、那覇空港への着陸直前に警報装置が作動、回避操作をしていたことが明らかになった。海面までの距離はわずか75メートル、時間にして20秒のあわや、というギリギリのタイミングだったことがわかった。
これを受け、国交省は事故につながる重大インシデントと認定した。ピーチといえば、先週、機長不足で大量の欠航を発表したばかり。同社に何が起きているのか。
ピーチの発表では、今年5~10月に最大10路線、2088便が欠航する可能性があり、既に5月19日~6月末の448便は欠航が決定済みだ。井上慎一社長が「飛行機をきちんと飛ばすことが基本」と主張し、欠航率1%以下を誇っていただけに、異常事態である。
■想定を上回る機長の病欠
理由について同社は、機長の病欠者が想定を超えたうえ、新規採用が間に合わなかったと説明している。機長は現在52人。病欠3人までは想定していたが、8人は想定外だったという。