中東戦争を想定した投資行動が必要 米軍シリア撤退の意味
現在の激動の時代の特徴は、①想定外の災害、②戦争、③金融危機ですが、戦争という切り口ではシリアから米国の撤兵が話題になりました。
世界は英国のEU離脱とトランプ米大統領の登場により、行き過ぎたグローバリゼーションの反対の方向に急激に動いています。もともとシリアからの米軍撤退は、トランプ大統領の公約でした。米国は自国のシェールガスが活用できるようになったことから産油国となり、鎖国しても生きていける国になったので、膨大なコストを払って中東を治める必要がなくなってきているのです。
シリアからの米軍撤退は、戦争が遠ざかるのではなく戦争が起きやすくなる方向です。今の相場で戦争が起きると、初動は株価下落、金(ゴールド)上昇、中東での戦争の場合は原油上昇となる可能性が高いです。湾岸戦争の時、金の動きをじっくり見ていましたが金は下落しました。今は戦争になると金は上昇です。