久美子氏が創業者を排除するためにつくった“裏取締役会”
2009年3月に社長に就任した久美子氏は、実権の掌握に向けて動き出した。社長になったからといって、代表取締役会長の勝久氏が存在感を発揮している限り、思うような経営ができないからだ。
「社長に就任した久美子さんは、勝久さんを無視するようになりました。典型的なのが、勝久さん抜きで招集される“裏取締役会”です。必要なことは、事前にそこで決められました。勝久さんも参加する取締役会はお飾りで、提出された議案について久美子さんが『賛成ですか』と問いかければ、役員が『賛成です』と答え、シャンシャンで終わらせていた。勝久さんが『これはいったい、どういうことなんだ』と言っても、もう後の祭りです。久美子さんは『今、決議をとりました。賛成者は過半数となりましたので次の議題に移りたいと思います』と、勝久さんを無視して議事を進めていってしまうわけです」(元社員)