勝久氏の“大塚商店”の限界を示した07年のインサイダー事件
大塚久美子氏は2004年に大塚家具の取締役を退任、IR(投資家向け広報)と広報を専門とするコンサルティング会社「クオリア・コンサルティング」を設立した。
久美子氏はネットメディア「NIKKEI STYLE」で、当時の心境を次のように語っている。
「大塚家具に入社してからは、組織として成長していけるような仕組みづくりや人材育成、教育などの整備に取り組みました」「自分としてはやれることはやった。ならばこのあたりが潮時だろうと思い、顧問としての立場を維持しつつも、2004年にいったんは取締役を退任し、セミリタイアすることにしました」
06年に筑波大学法科大学院に入り、07年からはコンサルティング会社「フロンティア・マネジメント」の経営にも参加している。同社は、弁護士の大西正一郎氏や流通・小売りのトップ証券アナリストとして活躍していた松岡真宏氏ら、ダイエーやカネボウの再生に取り組んだ産業再生機構のOBが設立している。久美子氏はそこで執行役員に就任した。