著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(262)乱脈指摘の調査活動費は7年間で8分の1に

公開日: 更新日:
首相時代の橋本龍太郎氏(C)日刊ゲンダイ

 検察の調査活動費の乱脈は、検察事務官が領収書の偽造などで裏金にし、幹部検事がそれを使う構図だった。検察幹部には、そのカラクリまでは知らなかったと弁明できる余地があった。故意の認識を必要とする虚偽公文書作成などで検事の刑事責任を問うことは難しかった。

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