安倍自民党のテレビ支配強める NHK籾井会長の“延命懇願”
なぜなら自民党総務会の風当たりも厳しさを増し、2016年度予算案を2回も突き返される異常事態。改革についての報告を条件に3回目にようやく了承された上、用地買収に関する国会答弁にも疑惑が持ち上がっているから、籾井会長も必死だ。
1月の衆院予算委で「契約に向けた具体的な手続きにさえ入っておりません」と話したが、昨年11月の理事会で説明があったと報じられた。まったく食い違い、この先は「偽証」も追及されかねない。
「テレビでの謝罪は、辞める気がないという意思表示。もっとも、追い込まれた籾井会長は官邸しか見えていない状況でしょう。NHK予算の国会承認は全会一致が慣例ですが、籾井体制になってから3年連続で自公与党と一部野党しか承認しない前代未聞の事態。これまでも官邸の意向を忖度して番組内容に口を挟んでいましたが、それに拍車が掛かりかねません」(OBの立花孝志氏=船橋市議)
籾井会長の延命懇願の浅はかな立ち回りのせいで、安倍自民のテレビ支配がますます強まる。