鈴木宣弘
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鈴木宣弘東京大学教授

1958年、三重県生まれ。82年東大農学部卒。農水省、九州大学教授を経て、06年から東大教授。専門は農業経済学。「食の戦争」(文芸春秋)、「悪夢の食卓」(角川書店)など著書多数。

TPPのウソ<7>熾烈な交渉を演じ続けたフロマンと甘利氏

公開日:  更新日:

 TPPにより、日本が輸入牛肉にかける関税は、現在の38.5%が発効16年目には9%まで引き下げられる。実は、この牛肉関税9%に象徴されるように、TPPの主な合意内容は、2014年4月のオバマ米大統領の訪日時に一部メディアが「秘密合意」として報道した内容とほぼ同じだ。

 つまり安倍首相とオバマ大統領は、寿司屋で「にぎっていた」のである。

「安倍―オバマ合意」のわずか2週間前、日豪の合意で冷凍牛肉関税を38.5%→19.5%に下げると、国会決議違反だとの批判が沸き起こった。そのため政府は、「19.5%をTPPの日米交渉のレッドラインとして踏ん張るから」と国民に言い訳していたのだが、その舌の根も乾かぬうちに9%にしてしまっていたのだから恐れ入る。

 日米トップによる「秘密合意」後は、日米双方が「熾烈な交渉を展開して必死に頑張っている」という“演技”を続け、その裏で合意内容を公表するタイミングを計っていただけだったのだ。

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