田岡俊次
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田岡俊次軍事評論家、ジャーナリスト

1941年生まれ。早大卒業後、朝日新聞社。米ジョージタウン大戦略国際問題研究所(CSIS)主任研究員兼同大学外交学部講師、朝日新聞編集委員(防衛担当)、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)客員研究員、「AERA」副編集長兼シニアスタッフライターなどを歴任。著書に「戦略の条件」など。

イージス・アショア2352億円 米国に半額は負担させるべき

公開日: 更新日:

 防衛省は8月31日、2019年度予算の概算要求を発表。過去最大の5兆2986億円は「今年度当初予算より2・1%増」と報じられた。だが、この概算要求には約2200億円と見られる沖縄の米軍移転経費が“事項要求”として記載され、その金額は計上されていない。今年度当初予算には当然それが入っているから比較は非合理だ。そこで今年度当初予算から米軍移転経費を除いて比べると7・2%という驚異的な増大だ。今年度の伸び率は0・8%だった。

 防衛費を押し上げる最大の費目は「イージス・アショア」(陸上イージス)の2352億円だ。これは初年度分で、秋田、山口に配備する2基の総経費は4664億円と発表されている。これには迎撃用ミサイル(1発約40億円)の費用は含まれず、1基当たり定数の24発を発注すれば2基で約1900億円。さらに一部の用地取得や整地、宿舎などの建設、周辺対策などを加えれば7000億円にも達しそうだ。 陸上イージスは本来自衛隊が求めていた物ではない。日本に輸入拡大を迫るトランプ政権の意向をのんだ安倍政権の“政治主導”によるものだから2013年12月に決めた「防衛計画の大綱」(約10年を見通す)にも「中期防衛力整備計画」(5年)にも入っていなかった。

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